鹿児島県生活協同組合連合会

NPO消費者ネットワークかごしま

消費者ネットワークかごしま第3回定時総会と記念講演会を開催

第3回定時総会

 NPO法人消費者ネットワークかごしま(略称:消費者ネット、理事長:森雅美)は、6月2日、鹿児島市で第3回定時総会を開催しました。

 総会では、2017年度の事業報告・決算報告、2018年度の事業計画・予算案、第4期役員の選任等の議案全てが承認されました。

 消費者ネットの会員は、昨年度末で個人会員84人と10団体になりました。事案の研究や調査、申し入れ活動は、弁護士や司法書士、消費生活相談員、大学の教員などで構成する専門部会が4つの検討班に分かれて毎月活動しており、スポーツクラブの約款、土地の売買契約、化粧品や健康食品のチラシ広告、コインパーキングの規約などさまざまな事案の検討と申し入れ活動により数件が成果につながっています。しかし、申し入れ活動には強制力が無いため限界性もあり、できるだけ早く適格消費者団体の認定が望まれることも報告されました。また昨年度は、県の消費者教育委託事業を受託し県内9会場で学習会や講演会を開催し、電話相談会も開催しています。

 消費者ネットは、将来、消費者団体訴訟制度(事業者の不当な勧誘や契約によって被害を受けた消費者に代わって、適格消費者団体(内閣府認証)が差止の請求を裁判所に起こせる)を担うことのできる「適格消費者団体」を目指しています。

 2018年度は、事案の研究検討や申し入れ活動による不当な約款や不当な勧誘行為の是正をすすめる取り組み等とあわせ消費者ネットの活動への理解を広げる活動や会員の拡大と財政基盤の強化、電話相談会、講演会や講座の開催、関係機関とのネットワークの構築、取り組みなどを行う計画です。


開会挨拶 森理事長


来賓挨拶
鹿児島県消費者行政推進室室長
坂脇健一 氏


閉会挨拶 山本副理事長

3周年記念講演会を開催

 総会終了後、3周年を記念して講演会を開催し約60人の参加がありました。

 中央大学の宮下修一教授(民事法学者)を迎え「高齢者に対する『支援』と消費者法の役割」と題して、高齢者の増加の状況や、高齢者や障害者の消費者被害の状況や特徴について解説、さらには高齢者と消費者保護に関して消費者法、高齢者法の視点、最近の消費者立法の動向、制度的な対応の必要性と可能性、新たな立法の可能性などについて講演いただきました。


記念講演 高齢者に対する「支援」と消費者法の役割


記念講演講師の中央大学 宮下教授

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