第94回 国際協同組合デー記念集会を開催
「協同組合の社会的役割と持続可能な未来の創造」をテーマに記念講演
「第94回 国際協同組合デー記念集会」が7月29日(金)、鹿児島市のJA会館大ホールで開催され、鹿児島県協同組合協議会(KJC)に集う農協、漁協、森林組合、生協などの協同組合関係者約185人が参加しました。この会は、国際協同組合デーを記念し、県下協同組合の連携・連帯を深め、また、協同組合の理念を学ぶ場として毎年開催しています。
まず、KJCを代表して鹿児島県森林組合連合会の山野隆専務が連帯の挨拶を行い、各協同組合組織の状況や課題などについて報告がありました。
今回の集会では、JC総研 協同組合研究部長 主任研究員の前田健喜氏による記念講演「協同組合の社会的役割と持続可能な未来の創造」が行われました。
講演では、くらしや仕事、福祉や農林漁業、そして復興支援など現代の諸問題について触れ、ロッチデール公正先駆者組合や日本の協同組合の源流、協同組合原則を解説しながら「協同組合とはどういう組織か」について説明されました。
また、社会の仕組みと協同組合の役割については、「実際、社会は助け合いでできており、人間は助け合うようにできている。しかし、助け合いに、お金のやりとりが発生し、利益を求めるために競争が生まれ様々な問題が発生してきた。その様な社会の変化の中で協同組合原則が創りだされ、それを指針とし、協同組合は『よりよい社会を築く』行動を行ってきた」と話され、「『人間は助け合っている』ということで、協同組合は、そういう人間の本質を素直に開花させようという取り組みだと思う」とまとめられました。
講演の後は、県漁連職員によるICAメッセージと、生協コープかごしまの亀田多民栄さんがKJC宣言を朗読のあと拍手で採択し、会を終了しました。
県内の組合関係者が参加
講師のJC総研前田協同組合研究部長