第44回鹿児島県消費者大会が開催されました
11月2日(水)、かごしま県民交流センターで第44回鹿児島県消費者大会が開催されました。
鹿児島県消費者大会は、鹿児島県消費者団体連絡会が主催して開催しているもので、今年度は「私たちのくらしをともに考えましょう!」をテーマに、約150人が参加しました。
最初に「森の玉里子ども食堂の取り組み」について、鹿児島大学准教授の齊藤美保子さんから報告がありました。森の玉里子ども食堂は、子どもの貧困を支える相互扶助の取り組みで2016年6月から始められています。
今大会の記念講演は、「協同と共生のまちづくり」のテーマで中央大学法学部教授の宮本太郎さんにお話しいただきました。
宮本先生は、「現在の社会情勢は貧困家庭が増加する一方で、高齢世代の老後破産、非正規・単身の現役世代の困窮、子どもの貧困の3つの困窮が起こり、困窮による生活の不安から無理心中の痛ましい事件も発生しています。日本は世界に類をみない所得の低下が発生し、所得額の平均は1997年と2012年を比べると14%以上も落ち込んでいます。そのような社会において支え合う場の構築(支援が付与された就労や、シェアハウスのような地域の居住、所得保障を補完する制度)が必要です。色々な人々が支え合い、集う協同組合の役割発揮が必要になっています。協同と共生のまちづくりが今、望まれています。」と話されました。
大会の最後に「社会保障費を充実し、貧困のない安心してくらせる社会を実現していきましょう」という大会アピールを採択しました。
大会アピールはこちら【PDF:274KB】
鹿児島大学の齊藤准教授が
森の玉里子ども食堂について報告
中央大学の宮本教授が記念講演