鹿児島県生活協同組合連合会
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県生協連からのお知らせ

「協同組合は地域づくりに貢献できるか」
第95回国際協同組合デー記念集会を開催

 鹿児島県協同組合協議会(略称:KJC/JA県中央会、県漁連、県森連、県生協連で構成)は、第95回国際協同組合デー記念集会を7月25日、県水産会館ホールで開催し約200人が参加しました。

 まず、熊本地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りし黙とうをおこないました。

 集会冒頭、KJC委員のJA県中央会の新福専務が同協議会を代表し連帯の挨拶を行い、各協同組合組織の情勢や取り組みを紹介しました。

 記念講演は、福島大学経済経営学類の小山良太教授に「協同組合は地域づくりに貢献できるか」をテーマにお話しいただきました。

 小山教授は、協同組合が世界的に多大な貢献をしていること、また昨年「協同組合の思想と実践」がユネスコの世界無形文化遺産に登録されたこと、さらに、国連が「持続可能な開発目標」に協同組合を位置づけていることなどをあげ「協同組合の取り組みは世界的に評価されている」と解説しました。また、日本ではそれぞれの協同組合が特色を持ちながら役割を果たしているにもかかわらず、JA改革などによる協同組合への圧力に現れるように政府は協同組合の役割や機能を評価しないような動きが強まっており、世界とは逆行した動きとなっていることに懸念を示しました。

 また、東日本大震災での原発事故と福島における協同組合の連携や地域づくりの取り組みの紹介がありました。福島における協同組合間協同による復興の取り組みとしては、子どもの外遊び支援としての「福島の子ども保養プロジェクト」、「放射能測定と汚染対策」における農協の調査と生協の支援、「風評被害対策」としてのコープふくしまの取り組み、協同組合に福島大学の研究者や学生も参加する「地産地消ふくしまネット」「絆塾」などによるオール福島弁当、オール福島鍋の開発、普及などが積極的に取り組まれており、福島での各協同組合と研究者の連携で地域の復興に貢献するために奮闘されている様子がわかりました。

 最後に、イギリスの協同組合法案(1997年5月6日)「協同組合の独自性を堅持して、乗っ取り・株式会社化を防止する協同組合法」が紹介されました。また、日本ではそれぞれの協同組合が特色のある重要な取り組みを行い地域づくりに貢献しており、協同組合の役割はもっと評価されるべきではないかと話を結びました。

 会の最後に、鹿大生協の尾曲さんら各協同組合代表がICAメッセージとKJC宣言の朗読を行い、拍手で採択されました。

ICAメッセージ 【PDF:1.22MB】

KJC宣言 【PDF:626KB】

約200人の参加で記念集会を開催


連帯挨拶で各協同組合の活動を紹介するJA県中央会の新福専務理事


講演する福島大学の小山教授


ICAメッセージを朗読する鹿大生協の尾曲さん

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